すこしずつ

5月17日

去年の8月から11年勤めていた病院から地域医療の訪問リハ業務に転職した。

病気がわかって以降、いずれ必要となるスケジュール変更依頼のためにも自分の口でお客さんに説明したいと上司に了承を得て5月に入ってからお客さんのタイミングをみながら説明を始めた。

リハビリで訪問させていただいているので間違いなく今の私より年上の方がほとんどで病気やけがにより生活に援助が必要な方々。

お客さんとそのご家族に、私自身の病気についてしっかり説明した方が良いのかスケジュールの変更寄りで伝えたほうが良いのか、あとは説明内容の程度、伝えるタイミングをうかがいながらもほぼ全員にお伝えすることができた。

受け止め方は人それぞれで初めてお伝え出来たお客さんはYさん。Yさんは指定難病を患っている60代の男性。50代に発症され仕事も辞めて現在は奥様の介護の下、自宅での生活を送られている。

話始めると驚きを隠せない様子で涙を流しながら話を聞いてくれた。現在、自分でトイレにすら行くことが困難な状況で一番大変な状況はお客様自身であることは間違いないのに、私のことを心配し、励ましてくれるお客さん。どれだけ心強いか。このYさんのおかげで自分の病気のことを人に伝える必要があると決心できた。

最後にYさんから「喜怒哀楽を楽しむことよ。ベッドからのつぶやきです。一緒に病と闘おうや」と。

お客さんの発する言葉は説得力しかない。

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